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サポート事件 [PC]

 私が実家に残してきたPCを両親がいじるようになった。
 私は私でPCを新たに買ったこともあり、実家のPCは既に両親のおもちゃとなっている。
 データはすべて引っ越してあるし、両親の使い方はネットサーフとゲームが中心。
 何かトラブルがあってOSの再インストールをしなければならなくなっても特に困ることはない。
 私にカバーできることなら電話での指示もする。
 だけど、電話での指示も限界があるし私自身もハードにおいては決して詳しくないのだ。
 そんなことから数ヶ月前、民間の出張サポートを呼んだことがあった。
 そして修理後、TELををよこし
「私は説明されてもさっぱり分からないから、あんたがサポートの人の話を聞いておいて。
今、変わるから」
「サポートの○○です」
「事情は聞きました、娘です」
「今回の修理箇所は‥」
 とりあえず話はここから始まる。


 翌日、携帯を見たらメールが入っていた。
 差出人は母、日付は昨日。
「そういえば昨日、携帯見なかったもんな」
 そんなことを思いながら開き、メールを見てしばしフリーズ。
「昨日来てくれたサポートの人、誰だと思う? あんたがよく知っている人よ」
 中学時代の同級生だった。

「え? ひょっとして退職記念にダンナ(当時は婚約者)と撮った制服の写真でも見たの?」
 PCのある私の部屋には写真館で展示された(展示期間が過ぎてから写真館から買い取った)ポートレートが掛けてある。
 ってことは、宇宙戦艦ヤ○ト聖闘○星矢フィギュアやらコミックやらCDやらDVDもまとめて見られたと言うことかーっ!!!
 慌てて電話に手を伸ばす。
「ううん、部屋の中とかはプライバシーが関係しているから極力見ないようにしているんですって。
 修理が終わったから「お疲れ様」ってお茶を出したんだけど、飲みながら話をするまで分からなかったのよ。
 婿さんに行って苗字が変わったって言っていたわね。
 向こうもびっくりしていたわよ~(^^)」
「ふ、ふ~ん(汗)」
 まぁ、そりゃそうだろうな。
 中学校の同級生(小学校は違う)、と言っても小学校時代からずっと地元のジュニアスキークラブで一緒に活動していたメンバーだ。
 当時はよくスキークラブのメンバーでスキーに行っていたと言うことから、家の親もジュニアスキークラブの同級生は今でも殆ど覚えているらしい。
 とりあえず十数年ぶり、ということで顔立ちはすっかり変わっていたものの、名前を覚えていたことから
「え? じゃぁ、あなたスキークラブの○○君?」
 となったわけなのだ。
 向こうもまさか顧客が元同級生の家だったとは思わなかっただろう。

「はぁ~、世の中狭いわね」
 ちょっとほっとしながら話をしていたが、会話を頭の中で反芻して顔が引きつる。

「サポートの○○(苗字)です」
「娘です。この度は両親がご面倒をおかけいたしまして‥ どうぞよろしくお願いいたします」
 ギガトン級のよそ行き声で応対していたのだ。
 自分で言うのもなんだが、私自身は見事なまでの悪ガキである。
 ランドセルを背負っていたころからの私を知る人がこの口調を聞いて
「‥‥‥。何か悪いものでも食べたか?(--;) 拾い食いはいかんぞ」
 こう突っ込みを食らっても私は一切申し開きができない。
 猫かぶりどころか化け猫かぶりである。

 ‥‥‥‥。
 さて、ほとぼりが冷めるまで同窓会の類は全て敵前逃亡させてもらうとするかな。(汗)


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umeiromodoki

お母さんとのやりとり楽しそう。聞かせて下さい。
by umeiromodoki (2006-02-10 08:30) 

qin

ありがとうございます、ウメイロモドキさん。
日常会話が漫才と化しております。(^-^;
彼も相当驚いていたとか。
これから書きますが、あれからまた電話でのやりとりをしたんですよ。
「何が?」と聞かれると言葉に詰まるけれど、なんとなく気まずかったわ‥
by qin (2006-02-10 19:15) 

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