食と自衛官2 [自衛隊小ネタ]
私が部隊内で生活していたときのこと。
私がいたところは良い意味で結束が固く、何かしらの機会やちょっとしたイベントがあると
「みんなで食事でも行こうか」
なんてことをやっていた。
そんなある時
「行けるメンバーでお食事に行こうよ」
と言うことになり、誘ってくれた先輩が
「ここお勧めなの(^^)」
と予約を入れてくれたお店は近場のイタリアン。
コース料理を予約したらしく次々と運ばれてくる料理。
みんなで取り皿に平等に取り分けて話も進み、料理も進む。
傍らには空いた皿が数枚重ねられていた。
と、突然
「当店からのサービスでございます」
とウェイターさんが大きなピッツァを持ってきた。
「え? オーダーしてないわ」
と躊躇していると
「料理長からのサービスでございます。お代は結構ですのでどうぞ」
とお兄さんはにっこり。
笑顔に押し切られる感じでお皿を受け取り全員で
「「「「「どうもありがとうございます!(^^)」」」」」
とありがたく頂くことに。
みんなでピッツァをわけ、大皿は瞬く間に傍らの皿の仲間入り。
「どうしたんだろうねー」
「サービスいいよねー(^^)」
と予想外の出来事に盛り上がっていたところ、周囲をきょろきょろしていた先輩の一人が
「ねぇ‥ ひょっとして私たちの食べるペースがあまりにも速すぎて料理がついていけなくなったんじゃない?
それで時間稼ぎというか場を持たせるために持ってきたんじゃないかしら?」
一同フリーズ(_;)
確かに周囲を見てみると私たちの料理のペースは圧倒的に速い。
オードブルなどに至っては来ると同時に取り分けてまたたく間に消える、と言う感じである。
メイク、洋服をばっちり決めてる女性集団が笑顔、おしゃべりをしながら速攻で料理を片づける様はかなり異様な光景だったのではなかろうか。
イメージで言うなら
「水槽に唐揚げを放り込んだ直後の上品なピラニア(爆笑)」
と言うところだろう。
結局、料理長の苦肉の策(?)もそんなに時間稼ぎにはならなかったのであった。
そのことに気付いてから急に食事のペースが落ち、会話も少なくなってうつむきがちになってしまったことは言うまでもない。
「やっぱり‥ 閉鎖された環境でいると(訳:部隊内での生活をしていると)一般人と感覚がかけ離れてしまうものなのね‥‥(--;;;)」
と改めて実感した。
料理はゆっくり、でも、イタ飯は間が空きすぎる感じは受けますね。
パンばっかり食べて、次の料理を待っていたこともありますよ。それでいいんじゃありません?サービス一丁、特しましたね。
by okko (2006-05-26 15:48)
私も同じよなことがありました。
サービスされたのはワインとチーズでしたけど…
by momoe (2006-05-26 16:11)
あはは。得しましたねぇ。
嫌がらないでサービスしちゃうお店に好印象です。
今度は、ピラニアがとれた「上品」バージョンで、
お店を利用したらいかがですか?
by タッジーマッジー (2006-05-27 10:43)
okkoさん。
部隊では早飯が基本ですからねぇ。(^-^;;
だからこそ余計間が持たなかったのでしょう。
素直に「ラッキー」と思った方がいいのかも知れないですね。
ナイス&コメントありがとうございました。
momoeさん。
おぉ、同じようなことがありましたか。(^^)
チーズは大好物なのでちょっとうらやましいです。
ナイス&コメントありがとうございました。
タッジーマッジーさん。
確かに料理長のサービスと言い、ウェイターのお兄さんの笑顔と言い「ナイス! お店」なのでしょうね。
得したのは事実なのですが、これは転勤前の話なのです。
また前にいた部隊に転勤になったらお世話になりたいと思っています。
ナイス&コメントありがとうございました。
by qin (2006-05-28 21:50)